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支給者 出典 メルビン Wiz外伝2 おそらく出典はウィザードリィ。 ドラゴン系や獣系にクリティカルヒットする、SP解放で経験値50万を得られる、と凶悪な性能。 ちなみにメルビンは経験値+50万でレベル38まで上がる。
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支給者 出典 ベアトリクス DQシリーズ 装備すると守備力が0になる。敵全体に攻撃できる作品もある。 基本的に呪われるが、そうでもない作品もある。 ズガン量産器とちまたで囁かれる剣。 実際のゲーム中には敵以外を斬り付けたくなるような効果はない。
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コンソールの開き方はテンキーのエンターを押す、チート入力したらESCで戻る。 シングルプレイのみ。 コード 効果 Superman プレーヤーを無敵にする TeamSuperman チームを無敵にする Shadow 敵からプレーヤーを見えなくする TeamShadow 敵からチームを見えなくする run 走る速度をアップする ammo 弾薬が減らない refill 弾薬を補充する autowin ミッションを完了する quit Ghost Reconを終了する kit 指定したキットアイテムに変更する tracers トレーサー表示のオン/オフ teleport 入力した位置へ瞬時に移動する god 地面から空にむかって炎が上がり、プレーヤーを投げ飛ばす。 extremepaintball ペイントボール。 cisco 目的を達成する chickenrun 手榴弾を投げるとき、その音を鶏に変える boom 画面を揺らす ToggleShowPerfCounters パフォーマンスのステータス表示のON/OFF ToggleShowFrameRate フレームレートの表示ON/OFF ToggleShowTotalStats 全体のステータス表示のON/OFF ToggleShowLevelStats レベルのステータス表示のON/OFF ToggleShowActorStats キャラクタのステータス表示のON/OFF ToggleShowInterfaceStats インターフェイス・ステータス表示のON/OFF ToggleShowEffectsStats エフェクト・ステータス表示のON/OFF ToggleShowTextureMemoryStats テクスチャメモリのステータス表示のON/OFF ToggleShowSystemMemoryStats システムメモリのステータス表示のON/OFF ToggleAI AIのON/OFF
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以下の条件を呼んでからコメントしてください チートである 馴れ合いつぶし派 新参、雑魚チ、迷惑チがきらいな人 ターゲットとあった場合無制限使ってもいいから最後までつぶす 守れるなら入団OK! ターゲット 馴れ合い厨 VSandBattle 妨害 VS 雑魚チ VSandbattle 迷惑チ battle Playerを使っている野郎 Battle この人たちがターゲットです。
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【名前】 【タイプ、教養、性別】 【特性】 【種族値】 【わざ】 【モンスタースキル】 / ̄ ̄`ヽ、 厶_ \ /´ `ヽ ト-、⊥--、__ / i /`Y`ー--、 _ `ー、 / / 人 | r‐、 ヽ\ \ ∧ ノ 人/ | じ'′! \/ /  ̄´ ,イ\! /ヽ __ ノ / /!.\ノ /_ノ \____ / 人 | //「/ \/ `ー-、 ./ / // フ′ \--、_r‐' / _/! i_ン/ / ノ / ヽ\ヽ i __r‐'´__`/_/ `亡ト--、_r'´ し'´ 亡二 -‐'´ └‐┘──────────────────────────────── 【名前】 ・クチート 【タイプ、教養、性別】 鋼、野生、女 無効 x0[毒] 耐久 x1/2[N草氷飛超虫岩霊竜悪鋼] 弱点 x2[炎闘地] 【特性】 ・いかく……登場時に相手の物攻ランク-1する 【種族値】 ・HP 50 ・物攻 85 ・物防 85 ・特攻 55 ・特防 55 ・俊敏 50 【わざ】 不意打ち 悪 威力 8d(12d) 物理 命中100 優先度+1、相手が攻撃技でないと失敗 噛み砕く 悪 威力 8d(12d) 物理 命中100 相手は20%で物防-1 瓦割り 闘 威力 7d 物理 命中100 相手の壁無効化 いちゃもん 悪 威力--- 変化 命中100 相手は同じ技を続けて使えなくなる 【モンスタースキル】 装甲……[100-受けたダメージ]%の確率で、瀕死ダメージを1だけ耐える 戻る
https://w.atwiki.jp/kurokage136/pages/776.html
時空監理局……それはあらゆる並行世界を繋ぐ時空に存在する、全ての規律を司り、秩序を守る組織。 その部署の一つ……『紅蓮隊』。 監理局のあちこちの部署へあっち行けされる雑用をこなしながら、その実態は時空監理局局長代理で過去に最悪の犯罪者と言われた『宅地雪』に復讐とは裏腹に問題児しか居ない前科者集団である。 アマツキ、ヤマタニ、チェリー、ロンギヌス、そして新人の月影は、今日も活動する。 「だ、出してください……」 「ダメだ、お前は下手に話すと雰囲気を破壊する恐れがある」 月影は手足を縛られて監理局内の倉庫に監禁されている。 「何故、私が」 「お前は危険な存在だ、……そうだからこうして監禁するしか無いんだ」 アマツキは月影を睨みつける。月影は怯える様に体を縮ませる。 アマツキは、倉庫の扉の鍵を閉じて去る。 月影。 紅蓮隊の新人で特に罪も問題も無いが、無意識に人の触れてはならない所にうっかり触れてしまい、監理局をたらい回しにされて紅蓮隊に送られた。 通称『時空のサークルクラッシャー』 昨日、紅蓮隊でどんな被害を局長代理から受けたのかを聞いた時にまたやらかしてしまい、アマツキから倉庫に監禁される事になってしまった。 月影は暗い倉庫の中で、うずくまり震えている。 「こんな目に遭うなんて……私が何したって言うんですか……」 そんな中、足音が近づいてくる。扉が開かれ、月影が見上げると、そこにはアマツキがいた。 「だ、出してくれるんですか……」 「食堂に連れていくだけだ」 …… 月影の手足を縛り逆さまにして台車で引っ張っていく。 『アマツキ』 紅蓮隊のリーダーであり、過去に団子屋を家族と経営していたがたくっちスノー(宅地雪)に不味いと言われて客が来なくなり、借金漬けで母が自殺したことから、監理局に属する今も雪への復讐を誓っている。 __たくっちスノーが店に来たのは事実だが月影も認めるくらいに不味く無自覚な上に、店が潰れたのは近くにスーパーマーケットが出来たからという真実をまだ幼かった彼女は知らない。 (うわ怒ってる……私が普段出してくるあの団子どこの100円ショップで買ったものですかって言ったから凄い怒ってる……) 「月影、お前は自分がどれだけ危険な存在かまだ理解していないようだな」 「ひ……ひぃ……」 アマツキは月影を降ろして、腕を掴み壁に押し付ける。 「食堂についたからそこで適当に何か食べていろ」 「いや、あの……私まだ逆さまのままで、これじゃ食事が…」 「下の口と言うだろう」 「そっちの口は食事する為じゃなくて出すための物なんですけど」 「じゃあ私は団子を食べに行く」 「あれからヤマタニもチェリーもロンギヌスも一緒に食べてくれなくなった」 「お前なんてメルニチェンコでも食ってればいいんだ」 (メチャクチャ根に持ってる………!!) 月影は逆さまにされながら、食堂へ運ばれる。 (おおおお、何という辱め……) 食堂のメニューを見るがどれも高カロリーで健康に悪そうな物ばかり。 ……… 「あれ?なんかやってると思ったら凄いことになってる」 「え?」 「新手の遊び?」 気が付くと、隣に白髪のイケメンが居た。 「え、あの、貴方は……」 「俺はメイ……あ、ここに居る時はこの名前使っちゃダメだったな」 「じゃあ、カーレッジで」 「は、はぁ……」 「それでカーレッジさんは……ん?」 (なんかこの人の感じ、どこかで見たような) 「どうしたの?」 「いえ、なんでもありません……」 「いや、逆さまになってる以上なんかあったでしょなんか……」 カーレッジは月影を降ろして、食堂の椅子に座らす。 (なんか……この人といると懐かしい感じがする……) ふと、カーレッジが持っている物に気づく。 それは見覚えのある品だった。 銀縁の眼鏡に、整った顔立ち、その銀髪には確かに見覚えがある。 (どこかで……写真?何かでこの顔を見たような) 「君、どこ所属?」 「紅蓮隊ですけど……」 「紅蓮隊…?聞いたことないな、いっぱいあるし、新幹線作る人なら鉄道係、サッカーチームとかならそれっぽい名前って感じだし」 「紅蓮隊は何がしたくて紅蓮隊って名前なの?」 「さあ……雑用しながら、局長代理に復讐、というか逆恨みしたいらしくて」 「今ドストレートに逆恨みって言ったね君、そりゃまあアイツは時空犯罪者として色々やってた時期もあったけど」 「私もあのメンバーが恨みをあると聞いてたけど、なんか変な人たちで………」 「ヤマタニさんはこんなビーズの山を宝石と言って、ビーズより高い値段で売っていたらしくて」 「んー?いや、多分それは『宝石』だよ、世界によってはルビーやエメラルドなんて存在すらしてない所もあるからね」 「綺麗なビーズの粒でも、そこに本物の宝石が無いなら、相手が見た事ないなら充分宝石だ」 「でもそれって詐欺じゃ……」 「不幸にはなってないし、いいんじゃないの?」 メイはそう言いながら、月影の目の前に置いた皿の上に団子を2つ乗せる。 その皿には4つの団子が載っている。 つまり、あと一人来るらしい。 3人分のお箸とお茶を持ってカーレッジの横に座ったのはロンギヌスだった。 「出た、人斬り!」 「その子、たくっちスノーに情けをかけられたことが許せなかったって?」 「まぁアイツ犯罪者と言われても殺人鬼じゃないしなー」 「それに人斬りって言ってやるなよ犯罪じゃないんだから」 「ひ……人を殺して罪にならないんですか!?」 「歴史に影響を及ぼす人ならそうだけど、別になんでもない人はなー、こんな言い方本当はダメなんだけどね」 ロンギヌスは団子を食べながら、カーレッジの皿からもう2つの団子を1つずつ取って食べる。 その隣に座ったヤマタニが何か言いたそうにしている。 どうやら月影に一言言いたいらしいが…… 「なんですかその目……まるで私に出ていって欲しいみたいな」 「私も流石にここ居られなくなったらまずくて………」 「別に出ていけとは言わないけどさ……手続きを満たし」 「調べてみたら、過去に貴方が属してた部署が人間関係崩壊してばっかりだから、わざとやってないならとんでもないなって………」 「わざとで人間関係壊せるわけないじゃないですか……さっきもリーダーに逆さまにされて、ご飯の時以外監禁されて」 「………ああ」 カーレッジはなにかに気付いたように月影を見る。 カーレッジは、ロンギヌスの団子を2つ盗んで食べている。 (ロンギヌスも気付いてないな……) カーレッジは月影を見て何かを言おうとしている、が、気を使ってさりげなく言う。 「やめさせられないけど手を付けられないから、生かさず殺さずにしておこうってことか……」
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同族殺しの口裂け女 02 ※vs 同族殺しの口裂け女→口裂け女と口裂け女→同族殺し 初遭遇の続き 学校町、繁華街の廃れた一角で。 同族殺しは、黒服の去った先を見つめていた。 どこか憎悪の含んだ、暗い視線。 そんな彼女の身体からは、パチパチと、青い稲妻が身体から時折漏れ出している。 肉の焦げたような臭いが、辺りに充満していた。 軽い前後不覚に陥った彼女は、今の状況をよく把握できてい。 既に精神が崩壊しかけている彼女の脳は、単純な疑問にすら答えてはくれなかった。 しかし、そんな彼女でも、一つだけ分かる事があった。 自分が、あの口裂け女を取りこむ事が出来なかった事。そして、それがあの黒服によって引き起こされた事態だという事。 「黒服…………?」 まだ狂気に取り込まれる前の彼女の記憶に、そんなものがいたような気がする。 同族殺しがまだまともな口裂け女だった頃、彼女が「当たり前に」人間を殺そうとすると邪魔をした「組織」の構成員。 つまりは敵だと、脳内の情報が警告している。 しかし彼女は、その警告に対して注意を払わなかった。 彼女が追うべきは、口裂け女。 その過程で黒服が出てくるのなら、なぎ倒すだけ。 わざわざ黒服を敵と見なした所で、彼女がより高みへ上る事も、その先にある目標へ近づく事もない。 そんな寄り道などする意味はないと、彼女は脳内で判断していた。 そう、標的は口裂け女、ただ一人だけ。 「……うふ、うふふふふふふふふ」 暗く、暗く、同族殺しは笑う。 今まで自分を恐れるだけだった他の奴らとは違う、あの口裂け女を想って。 あの口裂け女は何だか違っていたと、同族殺しは思う。 彼女と出会う前に一人歩いていた時の、どことなく満ち足りた表情。 そして同族殺しを「綺麗」だと言ってくれた時の表情。 死を目前に、一人の人間の名を呟いた時の表情。 どれを取っても、今まで見た事の無いものだった。 きっと、あの口裂け女を取り込めば自分も変わると、そんな幻想すら抱かせるあの女を思い、同族殺しはただただ、笑い続ける。 「うふふ……早く、貴女を私の物にしたい……」 傷ついたあの女を抱えているのだ。 あの黒服はまだ、そう遠くへは行っていないだろう。 同族殺しの足なら、今から走れば恐らく追いつく事が出来る 早くあの口裂け女の元へ走って、殺して、取り込もう。 あの黒服が邪魔をするのなら、今度こそ殺せばいい。 そう思い、同族殺しは一歩、前に踏み出して 「…………あら?」 いつの間にか自分の周囲を囲まれている事に気づいた。 先ほどの黒服と同じ格好をした男、そしてその契約都市伝説が合わせて10人ほど、彼女を取り囲むように立っている。 ――――何故、気付かなかったのか。 そんな事を考える思考力など、彼女に残されてはいない。 分かるのは、「これ」が先ほどの黒服と同じ種類の人間である事、そして「これ」はまた自分を邪魔しに来た事。 「『同族殺しの口裂け女』、大人しく投降しろ。そうすればそちらに危害を加えるつもりはない」 同族殺しのちょうど目の前にいる黒服が、無表情で彼女に伝える。 ――――彼女は、知らない。 何人もの口裂け女を飲み込み、そしてそれを己の内に蓄える彼女が、「組織」の研究員にとってどんなに魅力的に写るのか。 ――――彼女は、知らない。 目の前の黒服たちは、彼女を生け捕りにするためにわざわざ組織された、特別な部隊である事を。 「……また、邪魔をするの?」 知らないが故に、彼女は黒服を睨みつける。 あの口裂け女を連れ去った黒服が増援でも頼んだのだろうと、彼女は思っていた。 とても、面倒くさい。 ハエがたかる様なある種のイライラを、彼女は感じていた。 「我々はH-No.360とは違う。もし我々と共に来るのなら、お前に定期的に口裂け女を与える事も可能だ」 実験の一環として、という言葉を黒服が末尾に付けることはない。 言葉のみを見れば、一面では魅力的な提案。 しかし同族殺しにとって、そんな事はどうでもよかった。 彼女にとって重要なのは、「定期的に口裂け女を与える」という黒服の言葉。 それは別に、彼女に協力の気持ちを起こさせはしなかった。 彼女が思ったのは、ただ一つ。 「与える」事が出来るのなら、すなわち黒服たちが口裂け女を「持っている」という、一つの事実。 「……ねぇ、私にそれ、頂戴?」 くすくすと笑って、同族殺しは黒服に手を差し伸べる。 今感じているこのイライラも、口裂け女を取り込めば何とかなるかもしれない。 そんな事を、彼女は感じていた。 差し伸ばされた手を見て、しかし黒服は無表情に、繰り返す。 「大人しく投降しろ。そうすればそちらに危害を加えるつもりはない」 少し、周囲の輪が狭まっていた。 取り囲んだ黒服も、都市伝説も、無言。 普通の人間なら、そこにある種の異様さを感じていた事だろう。 目の前の黒服を見て、縮まった輪を見て、口裂け女は差し伸ばしていた手を下した。 「……やっぱり、邪魔しに来たのね」 イライラはもう、限界にまで到達していた。 対する黒服は、無表情。 同族殺しについて徹底的に調べ、策を練り、それを行なえるだけの優秀な黒服だけを集めた。 黒服にとって、目の前の口裂け女は既に敵ではない。ただの捕獲対象だ。 保健所に連れ去られる犬のように、町中をうろつく猫のように、牙こそ向けるが、大した事の無い存在。 故に黒服は、目の前の存在を恐れずに続ける。 「大人しく投降しろ。そうすれば――――」 ……しかし、黒服の言葉は途中で途切れた。 黒服の目の前に、影。 アイアンクローの要領で、黒服の顔をその長い指で掴んだ同族殺しの口裂け女が、そこにいた。 ざわり、と周囲にどよめきが走り、その全員が持っていた銃を同族殺しに向かって構えた。 しかし、同族殺しに掴まれ、ふらふらと揺れる同僚を前に、同僚に当たる事を危惧して標準がぶれる。 ……彼の集めた黒服は、結局その程度だったのだろう。 同僚ごと同族殺しを撃つ事の出来ない、まだ人間味のある黒服。 それは、穏健派と呼ばれる派閥が台頭してきた事による、確かな弊害だった。 「あ、がっ……」 その間もめりめりと、黒服の顔に入り込んでいく同族殺しの指。 その痛みに黒服は歯を食いしばり、懐へと手を入れた。 取りだしたのは、近未来的な一丁の光線銃。 本来相手の動きを止めるためのこの銃も、この至近距離で当たれば確実に相手を殺す事が出来るだろう。 それを、震える手で同族殺しへと向ける。 「――――ねぇ、私、きれい?」 しかし、それが射出される事はなかった。 燃え盛る橙色の炎。 同族殺しの尋ねたその一瞬で、黒服は火だるまになっていた。 「ぎゃぁあああああああああああああああっ!?」 無表情だった黒服の絶叫が、辺りに響き渡る。 同族殺しが手を離すと、どさり、という音とともに黒服が崩れ落ちる。 のたうちまわり、絶叫を続ける黒服。 それも次第に弱く、小さくなっていく。 「くそ……っ!」 黒服が同族殺しの手から離れた事で、一人の別の黒服が口裂け女に標準を合わせた。 同時に、周囲の黒服も銃を構える。 生け捕りなどにこだわっている状況ではない。 そう判断し、彼は引き金に指をかけ 「――――え?」 さくり、と何かが黒服の喉に刺さっていた。 彼に見えたのは、目の高さにまで上げ、銃を構えた手を、そしてその先にある喉を貫くような、黒い一閃。 血に濡れ、半ば錆びた鎌が、黒服の喉元を捉えていた。 流れる鮮血を見て、喉から突き出た木の柄を見て 黒服は、とさりと倒れた。 「なっ……黒服っ!?」 その光景を前に、横にいた都市伝説らしき女が黒服の元へとかけよる。 跪き、黒服を抱き寄せようとした、彼女の胸に 一本の日本刀が、突き刺さった。 「…………あ、え?」 何が起こったのかも分からず、ただ彼女の体から力が抜ける。 そのまま折り重なるように、黒服の上へと倒れ込んだ。 「くそっ、何故当たらないっ!?」 周囲を取り囲んでいた一人の黒服が、思わず叫ぶ。 既に同族殺しに向けて、彼らは何度も銃を撃ち込んでいた。 炎に包まれた同僚の一人が倒れた時点から、何度も、何度も。 しかし四方から放たれたそれは、同族殺しを捉えるどころか完全に見切られ、なおかつ仲間二人がさらに倒されてしまっていた。 つまり、三人。 この一分にも満たない時間で、二人の黒服と一人の都市伝説が、その命を落としていた。 「報告と違うじゃないかっ!」 また別の黒服が、銃を撃ちながら叫ぶ。 彼らに与えられた報告書では、この「同族殺し」は光線銃を避ける事は不可能となっていた。 それを避けるだけの速さが同族殺しにはないと、そう判断されていたのだ。 しかし、蓋を開けてみれば銃は避けられ、味方は殺されるという凄惨な結果。 「うふ、うふふふふ……」 笑いながら光線を避け、手に持った凶器を投げては命を狩る同族殺し。 彼らは、失念していた。 この町は都市伝説の宝庫であり、もちろん口裂け女も大量に存在する事を。 彼らは、知らなかった。 既に同族殺しがこの地で10人以上の口裂け女を殺し、飲み込んでいる事を。 同族殺しは、この町へ来る前と比べて格段に速く、そして強くなっていた。 「このままじゃ埒が明かないっ! 一旦退くぞっ!」 そして彼らは、運も悪かった。 同族殺しは今、口裂け女を取り逃した事で苛立っていた。 同族殺しは今、口裂け女を逃がした黒服にも少しだけ、苛立っていた。 いつもならこのまま退く彼らを見逃す同族殺しも、今だけは別。 「ねぇ――――」 同族殺しは、彼らを逃すつもりなど、ない。 「――――私、きれい?」 ********************************************* 「――――次のニュースです。 本日正午過ぎ、学校町南区で大規模な停電、またその数分後に大きな爆発がありました。 幸い現場付近は無人で死傷者はおらず、警察はガス漏れが原因とみて捜査を進めています。 では、次のニュースです――――」 【終】 前ページ 表紙に戻る 次ページ